恋愛も初期ならともかく、日が経つにつれてだんだんとドキドキするような感覚は少なくなります。

ときめきが安心感に変わっていくでのすから当然といえば当然かもしれません。

ましてや長く連れ添うご夫婦ならば歳月とともにお互いの存在に安心しきって「いまさらときめきなんて・・」とおっしゃる方がよくいらっしゃいます。

一緒に過ごす日々の積み重ねの中で育んでらした信頼関係や絆の深さがときめきに変わっているのですからそれはそれで何にも変えられないかけがえのないことですよね。

「どうしたら相手の意識をずっと自分に惹き付けておけるか。その方法は?」と訊ねられドキッとしたことがあります。

そんなとき私の答えはあっさり、キッパリと「ない」です。

常に新しいものごとへ関心が向かうのは人の常であり、魅力の薄れたものからより魅力を感じるものへ意識が移るのは考えなくてもよくわかることだからでしょう。

表面的な部分では、です。

深い部分では年月かけて培ってきた信頼や互いへの理解や各種の情、また両者共に築いてきた学びや成長など、さまざまな要素が強く絡み合っているので、ちょっとやそっとの表面的な魅力の増減ごときではこれっぽっちもびくともしない絆であることはどうぞお忘れなく。

 

蝶と花

 

では、表面的な部分にもう一度戻ります。

相手に気に入ってもらおう、相手の気を惹こうと思っているうちは残念ながら最たる魅力を放つことはできていないと思います。

恋愛に限らず、稀に、そうしたアピールをいっさいせずともただそこにいるだけで時々漏れるその言動や素性から他者に「この人はただ者ではないな」と独特の気を放ち、常に周囲の関心を惹き付けて止まない方はいらっしゃいます。

けれども多くの方は、ご自分の魅力を周囲や特定の相手にわかって欲しくて随所で何かしら働きかけをするのが常でしょうか。

人が一番美しく輝くのは自分の魅力や長所を含めて懸命にアピールしようとしている時よりも、実は、何かに一生懸命になって身も心もそこに一心に励んでいらっしゃるときだと私は個人的に考えています。

つまり、自分自身のために誠意と真心をこめて何かしらの心を注いで活動をしているとき。

内側から放つ輝きが半端ないので、恋愛面ならばそこに自ずと惹かれ近づいてくる人々は多いでしょうし、慣れ親しんだお相手でさえも新たな面や魅力を目の前にする再発見にハッとして胸が休まらなくなるはずです。

それが、仕事など人生全般においてでしたらその輝きに影響され周囲の人々も自然と活気づきますし士気もあがります。

魅力のある人というのはそういう存在だと思います。

私自身をよく観察してみても、鏡の中の自分の表情を見るとそこに如実に、今、自分自身が輝きを放っているかどうか余すところなく映し出される気がします。

心から取り組むことに集中して、時に苦しい難所もある過程を楽しみながら乗り越えているかどうか。

楽しみながらやっているときはどれだけ大変なことでも人は驚くほど輝きます。

楽しいというのは、ただゆるゆる、ワイワイ、ルンルンの楽しさだけではなく、取り組みながら出会う気づきや発見の中で自分自身の進歩と成長も感じてゆく楽しさです。

余談ですが、私は相当にぶっちぎっりのマイペースで生きているので自分自身が輝きを失うようなことはあえて選択しないようにしています。

今やると決めたことはどんな状況でもそこに楽しみを見つけ、おもしろがりながらやるようにしています。

負荷をかけてでもした方が良い、あるいはしなくてはならないと自分が決めた時は自分の決断に責任をもって行います。

けれども、基本は誰にどう思われようが、何を言われようが「やるときはちゃんとやるんで、またその力はちゃんとあるんで、今は私の心の赴くままにさせてください」と負荷が自身を苦しめるような環境はあえて作らないようにしています。

これまでの人生で、ものごとをとことんまでやってみた経験から自身で学んだ分岐点のようなものです。

その都度、今の自分にとって最適な、伸び伸びと力を発揮できる環境をマイペースを軸に生み出しています。

言い換えると、自分が最大限のパフォーマンスを生める心地よい環境を常に周りにセットするようにだけ意識している、という感じでしょうか。

もう少しタイミングが来たらやれば良いと判断したことはあえて他のことに集中している「今」には盛り込みません。

 

ペアのテントウムシ

 

好きな相手だからこそ意識をして、より魅力的で素敵な私を見てほしい。

すごく素敵な想いだと思います。

「私を見て欲しい」、「相手の気を惹きたい」。

こんな気持ちがわき上がってきたら・・。

そんな時こそ、あえて意識を相手ではなくご自身に移し、ご自分が最も興味のあることや目の前にあるものごとに、まずはご自分のために楽しみながら取り組んでみてほしいと思います。

お仕事や日々の家事をはじめとする作業、あるいは子育てであったり、趣味など。

どんなことでも良いと思います。

ご自身が何か挑戦してみたいことがあればなおさら良いと思います。

いくつもはお勧めしません。

どれも中途半端になるくらいだったら、これと決めてみたことをまずは一つでしょうか。

様々な発見や気づきをその対象の中に、またご自分の内にもたくさん見つけながら取り組まれたら良いと思います。

輝きは誰のためでもなく、ご自身のために。

あえて自分という存在をアピールをしたくてたまらなかった時よりも、ずっとずっと強力な引力がご自身に備わっていることに気づかれるタイミングがあると思いますから、どうぞ ”その時” をお楽しみに・・・。

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
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