父のもらってきた花

引退の日に父が頂いた花を活けなおした図

 

”些細な違いが気になる”

 

学生時代にお世話になっていた
都内の住まいの近所にある
ドイツ系の特許事務所で
ある年配の弁理士さんが
おっしゃっていたことが
印象的でした。

 

「若い頃は好きだから
一緒にいたい。
ただそれだけだったのに
こうして年取ると
ご飯の炊き加減が
固いか柔らかいかだけで
大げんかになるんだから」

 

先日、我が家でも
毎度のように日常生活に見られる
それぞれの持つ個性が
賑やかに出るできごとが・・。

 

父が公職を退き
可愛らしい花束を頂いて
帰ってきました。

 

野の花がふんだんに用いられた
素敵な花束だったのですが
どうやら大切なものだったのか
私や母に任せず
自分で活けたようです。

 

玄関先で花器に入り
ちょんと飾られていました。

 

納まりよくキレイに活けたなと
感心していたのもわずか2日足らず。

 

野の花といった持ちの良い花が
使われている割には
早くに枯れて
葉や花を落としてきます。

 

何かがおかしい・・。

 

昨日、水替えの際に
理由がわかりました。

 

持ち運び時に乾かぬよう
切り口を湿らせる白綿が
巻き付いたまま

 

輪ゴムで数か所
茎をぐるぐる
その上、纏めて散らないための
麻紐でぎゅっと結びつけた

 

そのままの状態で
花器にすぽっと入っていました。

 

まさに花束の外の包み紙をとった
その状態のまま
花器に突っ込んであるわけです。

 

花が片っ端から
傷み始めるわけですね。

 

問い詰めると
「作り手がバランス良く
位置をつけまとめてあるものを
わざわざバラす理由がわからない」
でした。。。

 

あれこれ言っても仕方ないので
枯れた花を取り除き活けなおします。

 

花々の茎を強く締め付けていた
数個のゴムや麻紐を解き
また脱脂綿のような湿らせ紙を
取り除いて残った花だけを
写真のように活けなおしました。

 

すると「先の方がよほど良かった」
とぶっ飛ばしたくなるような
発言が出てくるわけです。

 

我が家では、良く言えば
相当に強い個性がぶつかり合うので
ある意味 ”あきらめる力” や
”鈍感力” 、そして ”スルー力” は
必須となります。

 

そして、私自身が何より
大切にしていることは
起きている腹立つ出来事を

 

端からユーモアや笑いに変換し
ファミリーヒストリーを
語るうえで、または日常の
ネタにしていくこと。

 

心の病に長年にわたり
苦しんだ経験を持つ
マジメな性分の母は

 

まさに父のみならず
同じように濃ゆい
一族全員の個性を相手に
正面から立ち向かい孤立。

 

先述のような力を出せる状況に
なかったことも
要因にあるのかもしれません。

 

あきらめるというと
ネガティブなイメージが
あるかもしれませんが

 

必要以上に

相手に執着しない
相手に干渉しない

 

といった言葉に置き換えると
わかりやすいかもしれません。

 

どうしても我慢できない点は
やはり向き合って様子を見ながら
その都度話すのがよいと思います。

 

それでも収まらなければ
第三者を交えて話すことも
より気づきを得やすい
効果的な一案でしょう。

 

九州のあるお寺で拝聴した
お坊様のおっしゃったことが
記憶に残っています。

 

”家族(夫婦)は
他のどの縁よりも
メンバーそれぞれが乗り越え
成長するための
最も大きな課題を
抱える者同士が集まった縁”

 

なるほど・・・です。

 

どの瞬間も
今生での大切な課題と
向き合っているのだと
感謝をして取り組んでみようと
日々思っています。

 

もふもふ朝顔

 

 カップル(夫婦・恋人)カウンセリング
 家族・親子カウンセリング

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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