真昼の月

 

”経験を通し自分を知り、成長しながら内から生命の輝きを放つため”

 

「あなたは何のために生きていますか?」

相談室の今月のお題ですが
とても深いテーマだと思います。

 

最も古くて、最も多く
人類に問われきた
”根源的な問い” だと
個人的には思っています。 

 

私自身の答えは冒頭に
綴りました。

 

皆さんがご自身に
問うてみるときにも
感じられると思いますが
この問いには

「決まった正解も
決まった答えもない」

ものだと思います。

 

”私たちそれぞれが個々に
自らその答えを探し
自ら経験していく”

ために生きている。

 

いえ、生かされている
という気がします。

 

そして、それは文字や言葉で
定義するものではない気がします。

 

理屈や理論で定義しようと
しているうちはまだ
本物ではなく

体感して腑に落ちた
「あぁ~・・・・」という
深い実感を伴い初めて

本当の意味で解るものだとも
思っています。

 

そして、それらを体感するたびに
問いと答えは
また新しくなっていく。

 

つまり、いつまでも
自らに問い続けては
答えを探し経験し

また問いを繰り返し
違った見方や捉え方を
見つけていく。

 

延々と続くその旅の中で
自らの成長ぶりを
自分自身で確認していく
作業の連続。

そんな風に考えています。

 

人生に悩みがなかったら
どんなに幸せだろうと

これまで生きてくる中の
どこかのタイミングで
一度や二度ならず

思ったことがある方は
私に限らずいらっしゃる
ことと思います。

 

乗り越える課題が大きいほどに
そこからただ逃れたくて
どうしたらこの苦しみを
終わらせることができるのか

それだけを考えてしまうも
こともあるかと思います。

関連文  「小松万佐子からのメッセージ」

 

ただ、残念ながら
悩みがない人生は起こり得ず

実際にそうなったとしたら
どれほど退屈で
成長とは無縁の人生になることか。

 

これまで厳しい課題を
いくつか乗り越えて

それでも
まだ人生道半ばの私は
今だからこそ
このように思います。

 

若い時分
気力も体力も充実しまくり

自分の生命が
有限であることを
忘れてしまいそうな時期も
私にはありました。

 

いずれこの身体にも
その身体を使う人生にも

終わりが来ることを
実感できないような
時間を延々と過ごしていたら

私はどこまでも奢り
またどこまでも気楽に

向上や自己啓発、修養とも
無縁にただ生きながらえる
ような気がします。

 

死という経験したことのない
未知の世界がこの先に
待っていると思うからこそ

限られた時間の中で
ひたすら
自身の存在する意味を問い続け
それを実践を通し体感し
身に刻んでゆく。

 

これを繰り返している
気がします。

 

自分が不完全であること
また限られた時間を
生かされる存在なのだ
と真に受け入れた途端

ものすごく謙虚な気持ちになり
不完全な部分を
完成に向けて少しでも
成長させていこうと思い

また、有限な自身の生命を
どこに
何のために
使っていくのかを

自ら選択し創造していく
無限のチャンスを得ていることに
気づけたようにも思います。

 

人生の折り返し地点に到達した今
これからは自分のことに限らず

”後に続く世代” について
自分が何を残せるか

という問いに関しても

これまでよりいっそう
強く意識することが
多くなりました。

 

私という存在を通し
感じたこと、考え方
あるいは数々の経験を

より多くの様々な世代の人々と
分かち合いシャッフルさせ
共にこの地球で生きる
未来を行動しながら考える。

 

私を含めすべての方の
ただ存在するだけで
尊く価値ある生命が

周りの誰かに影響を与え
「今この瞬間」を築くことを
担っているということ。

 

生命体である以上
私たちはそんな無言の使命を
授かって生かされている
ことをも忘れずに
今日も精一杯生きたいと思います。

 

【2021年10月のお題-1】「あなたは何のために生きていますか?」(くれたけ#164)

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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