私がドレスや洋服の採寸で訪ねる度になぜかご一緒していた今は亡き女優の樹木希林さんをはじめ、IKKOさんなどさまざまな分野の方々に慕われ、彼らをはじめ著名人の晴れ舞台の衣装を数多く手掛けてらしたお二人。私にとっては、ほっとする温もりを覚える ”帰る場所” を感じさせてくださる方たちです。長野に住まいを移してからも変わらず交流は続き、西麻布の拠点を訪ねるとちょっとのつもりが軽く1~2時間のお話は毎度のこと。帰りゆく私の姿が角を曲がって見えなくなるまで、ご夫婦で手を振り続け見送ってくださいます。長く続くご縁に心より感謝して・・。  お二人に触れたブログはこちら

小松万佐子

 

西麻布601 ムッシュ&マダム遠藤

 

2016 Paris の5月

心地良い風とリュクサンブールのガーデンには、オランダチューリップとパウダー色した紫陽花が絵画の様に咲き誇り、、、、

そうです、ここは花の都パリ。

5月のパリは、とても気持ちを癒してくれる所。

 

パリの春 

 

しかし私共は、探し物をしている。

ある女性が、ピアノコンクールに参加する為の衣装、いわゆる、素材探しであります。

彼女の名前は、「小松万佐子」さん。

彼女は、定期的にピアノコンクールに参加され、ときに先生と共にコンサートなどを行なっているアーティストでもあるのですが2016年に彼女が選んだ演目が何と「エディット・ピアフを讃えて」というピアフをモチーフにした曲であります。

私共は、小松さんの為にピアフをイメージした素材を求めてパリの街中を探し回り、奇跡的に完璧な情熱的なローズを探し当て彼女の為のオリジナルコンクール衣装にたどり着いたのでした。

その翌年2017年も、続く2018年も彼女はコンクールに参加され、同じく私共が衣装を担当させていただきました。

結果、2018年には彼女は参加されたアンサンブル部門で素晴らしい金賞、また大賞を獲得と共に、何と私達の為に(笑?)ソロ部門でベストドレッサー賞なる物を頂いてくださった訳です。(笑)

同じくパリで入手した、真紅のシルク生地で仕立てたドレス(アクセントはグレー)でコンクールに参加されていた前年に続き、2度目のベストドレッサー賞でした。

小松さんと私共はこんな感じで、物作りをしながら、人生を語り、ライフスタイルを語り合う、そんな仲なのです。

申し遅れました。

私共は、西麻布にてオリジナルブティックを40年近く経営しておりまして、小松万佐子さんとは約30年程のお付き合いをさせて頂いております。

小松さんとの最初の出会いは、私共のショップのウィンドウに飾っていた新作、グリーンのコートでした。

ソフトなカシミヤウール素材で仕立てたショートカラーのダブルコート。

ボタンはパリのアンティークボタンを2つ付けた1950年代風のとてもオシャレなコート。

いち早くウィンドウに惹かれて手にされたのは小松さんでした。

とてもスタイリッシュで、たいへん個性的な彼女。

お話しをすると、優しい声で奥ゆかしく、折り目正しいうえにチャーミングと、まさにこのコートにピッタリの方でした。

お洋服とそれを着る方が一致するって、デザイナーにとってはとても嬉しいんです。

彼女はとても家族思いのお嬢様で、お父様のお仕事をお手伝いなされたり、お母様のお洋服を選ばれたり、仕立てられたりする際は「動きやすく、体型をカバーできる物を」と常に細部にわたり気遣われます。

「優しんだなー」って感じます。

お洋服って愛情を感じて選んでくださると、その愛情が私達デザイナーにも伝わりとっても嬉しいんです。

小松さん、ありがとう。

 

花屋のチューリップ

 

そんな出会いから始まり、いつも話題が豊富な彼女ですからお互いに癒し癒され(笑)、ファッション談議に花を咲かせてしまいます。

彼女はとても知的で教養がありまして、思想と行動が一致、又どんなことも夢では終わらないのが小松さんなのです。

雑談をしていても常に言葉使いが基本的な日本語、つまり字引きの型で無駄がなくお話が出来る。

、、、と言うことは、すべてそれも彼女の持つ才能。

だから、やはり彼女は才女なのです。

かと言って、別にインテリ特有の堅苦しさは無く、たいへんユニークでユーモアのあるお人柄。

コンクール本選で、ご自分のステージ直前に、出入り禁止のドアから深呼吸のためにうっかり出てしまい、オートロックで外へ締め出され、銀座ヤマハホールの8階からドレスを腰までたくし上げ、汗だくで屋外非常階段を1階まで駆け下りたそうです。

エレベーターに乗り、再びコンサートホールの階まで上がるそのままの勢いで本番ステージに出て弾かれたとか、、、。

数々の微笑ましい失敗談、武勇伝も山ほどあるらしいので、詳しくはご本人にお聞きください。(笑)

2021年3月現在、世界的にコロナ禍で自粛中ですね。

精神的にも何かと不安定になりがちですが、小松万佐子さんはどんな方であっても常に相手の身になり物事をサポートしてハートで接して下さります。

たいへん信頼できる素晴らしい女性であると私共は思っております。

 

ファッションデザイナー 

Monsieur Endo (遠藤 勝義) & Madame Yoko (遠藤 陽子)

西麻布601 ムッシュ&マダム遠藤

 

 

 

 

<代表作品より一部>

女優 樹木希林

2017 アカデミー賞 衣装

 ファッション誌 Vogue

輝ける12人の女優 衣装

               2018 カンヌ映画祭 衣装

女優 土屋太鳳

2018 2019  2年連続 レコード大賞 司会衣装

その他、CM. MV. などの衣装も多数手掛けています。

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