安曇野の車窓から

 

若い世代の方でも、もしかすると
YouTubeなどでご存じなのでしょうか。

 

タイトルに挙げた名称は
それぞれ扱う局や番組は異なりますが
私が育った時代に放映されていた
旅番組の代表的なものでした。

 

電車にはまったく知識がない私ですが
列車の旅には思い入れが強いです。

 

長野県松本界隈、いわゆる
中信といわれるエリアは
新幹線の通る
長野や軽井沢方面とは異なり
まだまだ特急が移動の主流です。

 

松本から新宿に向かうには
3時間近くかかり
名古屋方面に向かうにも
やはり2時間以上
山の中を抜けていくことになります。

 

新幹線よりはだいぶ遅いので
車窓からの景色を眺める楽しさも
移動の際にはつきもの。

 

日本での列車の旅はもちろんですが

10代の半ば時分から欧州で
列車の旅を繰り返していた時期がありました。

 

それこそ
兼高薫さんの『世界の旅』や
『世界の車窓から』は流れる音楽も
いまだに色濃く耳に残るほど・・。

 

日本にいても電車に乗ると
多感な10代~20代の青春時代を思い出し
懐かしくなることがあります。

 

20代終わり辺りから以降は
仕事で渡航することが増えてしまい
移動時間の短縮重視とあって
のんびり列車の旅とは
ご縁が遠のいていった気がします。

 

夜行列車の旅も学生にはもってこい。

コンパートメントシートにて
一緒になった地域の人々はもちろん

シーズンによっては
世界各地から集まる若者たちと一緒に
夜通し話をしながら旅するのが
何よりの楽しみでした。

 

友達、特に日本人同士で一緒に
旅することは嫌いではないけれど
ほとんどやらなかった気がします。

 

せっかく現地にいるのに
同じ国から来て同じ言語をしゃべる
仲間とつるんでいることが
もったいなく感じたのだと思います。

 

現地の土地や風習、文化に触れ
異なる様々な人々の思考やものの見方を
自分の中に
取り入れたかったのでしょうね。

 

それでも、地域によっては
不安になることもあって・・。

頻繁に列車の旅を欧州でしていた時代は
まさに80年代、90年代という
東西冷戦中、あるいは
冷戦直後だったからでしょう。

 

安全な一人旅をするためには
どうしていたかといいますと

駅前で逆ナンパをするわけです。

 

ナンパというと言葉は悪いですが
用心棒を探すということですね。

 

旅の途中の駅には
今のように検索ツールがない時代とあって

トーマスクックの時刻表や
現地の地図を大きく広げて
きょろきょろする多くの若者たちが
私を含めたくさんいました。

 

同じように地図を広げ場所を探す
できれば一人旅の
”ハンサムな” 男の子に声をかけ

「一緒に街をまわろうよ」
とそれぞれ市内を散策する際や
移動の際の心強い仲間として
旅を共にしたことは懐かしい思い出です。

 

時代ものんびりしていて
他者に危険を感じるというよりは

お互いが一緒に身の上話や家族のこと
旅の目的、学んでいることなどを
たっぷり話をしながら
散策や乗り物の移動を助け合う感じでしょうか。

 

ボディガードをそれぞれの地域で
つけているような感じで
それはそれはそれは心強いものでした。

 

今の時代には今の良さがあるように
あの時代ならでのは
良さだったのかもしれませんね。

 

長野に来たばかりの頃は
松本から安曇野に伸びる
ローカル線(大糸線)が懐かしく
車も運転できないとあって
乗っては写真を撮っていた気がします。

 

現在、都内にてこちらのブログを
綴っていますが

昨日、こちらへ向かう途中
久しぶりに最寄り駅から電車に乗車し

観光客や登山客に紛れて
ボックス席に座ったことで
思わずこちらの写真をパチリ。

 

どこまでも伸びていくような
秋の空と大地が
いつか見た欧州のそれと少し重なり
若かりし時代を
思わず振り返ってしまいました。

 

また海外にて
列車の旅がしたくなっています。

きっと、今の時代ならではの
楽しみが見つかるのでしょうね。

 

投稿者プロフィール

小松万佐子
小松万佐子こまつまさこ心理相談室(安曇野ルーム)心理カウンセラー
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
皆さまが柔らかな心で一日過ごせますように。
小松万佐子から皆様へのメッセージ

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